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2025年7月号 私たちの海 私たちの義務 私たちの機会 世界海洋デー記念号 RISK WATCH | 目 次 | 3 傭船 契約上の運賃に 対するリーエンの行使としての 船 主による貨物の売却 NATALIE CAMPBELL, FLEET MANAGER, BRITANNIA P&I, LONDON 18 ジョーンズ法雇用契約に おける仲裁条項は 執行 可能か JOCELYN MILLER, FLEET MANAGER, BRITANNIA P&I, NEW YORK 20 2 | RISK WATCH | 編集前記 June 2025 OUR OCEAN, OUR OBLIGATION, OUR OPPORTUNITY: CELEBRATING WORLD OCE ANS DAY Risk Watchの最新号にようこそ 毎年6月8日 は世界海洋デーです。本号ではそれを記念し、 海上でのクジラとの衝突リスク軽減に関するガイダンスをご紹介 します。業界が効率的な運航と環境への責任の両立を図る中、 クジラとの衝突はますます重要なトピックになりつつあります。 海運が海洋生物に与える影響の大きさを調べるにつれて、 今年の世界海事デーのテーマ「私たちの海、私たちの義務、 私たちの機会」がひしひしと胸に迫ってきます。正確なデータは 入手困難ですが、船舶との衝突により負傷・死亡している クジラは毎年数百匹に上ると推算されます。そこで本号では、 衝突が起きる理由と衝突リスクの軽減に役立つ推奨策をご紹介 します。 本号はITOPFへの独占インタビューも掲載しています。 代替燃料に関する汚染対応と環境面での準備体制について 専門家としての見解を伺いました。 ブリタニヤは国際法律事務所のHFWとの提携を開始し、 FuelEU、EU ETS、CII、EEXIの各排出規制をテーマにした 総合的なガイダンス文書を共同で作成してきました。 規制適合に関する実用的で分かりやすいガイダンスとして ご活用いただければと思います。 液化二酸化炭素(LCO 2 )輸送に関する記事では、この新たに 登場した取り扱いが複雑な貨物の管理についての基本的な アドバイスを提供します。LCO 2 ならではの物理的特性の把握の ほか、港湾インフラや運航上の安全への対応など、輸送に伴う リスクを軽減するための実践的な戦略をご紹介します。 本号が皆さまにとって有益なヒントとなれば幸いです。 MEGAN DODD 編 集 者 契約 で合意された条項は、 ヘーグ/ヘーグ・ヴィスビー・ ルールに基づく1年の 期間制限に優先するか? DIMITRIOS PONTIKIS, FLEET MANAGER, BRITANNIA P&I, COPENHAGEN 22 私たちの海、私たちの義務、 私たちの機会:クジラとの衝突 事故を減らすためのガイダンス ANTHONY G ARDNER, LOSS PREVENTION MANAGER, BRITANNIA P&I, LONDON アドバイス 4 変わ り続ける 海運排出規制への対応 DALE HAMMOND, FD&D DIRECTOR, BRITANNIA P&I, LONDON 規則 6 16 LCO 2 輸送: 発展途上の輸送に関する 注意点 MUHAMMAD MAHADHIR, LOSS PREVENTION OFFICER, BRITANNIA P&I, LONDON 規則 10 香港条約の発効 ANTHONY GARDNER, LOSS PREVENTION MANAGER, BRITANNIA P&I, LONDON 12 代替燃料の スムーズな導入に向けて ANDREW LE MASURIER, ITOPF SENIOR TECHNICAL ADVISER アドバイスアドバイス アドバイス アドバイス 法律 法律法 律 RISK WATCH | アドバイス | 5 正確な数字を示すことはできませんが、 船舶との衝突により、毎年数百匹の クジラが負傷・死亡していると推算 されます。 残存数がわずか370頭ほどという絶滅の 危機にあるタイセイヨウセミクジラなど、 一部の鯨種にとっては、船舶との衝突を はじめ人間との関わりによる影響がより 一層大きくなっています。 船舶との衝突の頻度が高くなっている 理由は多数ありますが、その中でも特に 大きな理由として以下のものが挙げられ ます。 •クジラの回遊路・生息地が船舶の 主要航路と重なっている。 •クジラは船舶に比べて動きが遅く、 接近してくる船舶をよけきれない 場合がある。 •クジラの多くは聴覚を頼りに船舶の 危険を察知しているが、船舶から 発せられるあらゆる騒音が重なると 混乱を引き起こし、「Bow Null Effect (船首でエンジン音がブロックされる ことで船の前方に無音空間が生じる 効果 )」などの現象により危険を 認識できない場合がある。 •クジラの色が黒っぽく、夜間だけでなく 日中でも非常に見えにくいため、 船舶による発見が遅れてよけきれない 場合がある。 •クジラは水面や水面近くで過ごす 時間が長いため、そのぶん衝突も 起きやすくなる。 一般的には、クジラと船舶を離しておくこと が衝突を防ぐ最も安全な方法とされて います。しかし、それができない場合は、 クジラの存在が確認されている海域での 減速が次善の策となります。 沿岸国はこの問題について、強制規則と 任意規 則を織り交ぜながらさまざまな 方法で対応していますが、これまでの 様 子を見ると、当然ながら強制規則の 方が任意規則に比べて遵守されている 割合が高いようです。 クジラの密集度が最も高い海域をできる 限り避けるべく、IMOは船舶の航路指定 方式を設けました。クジラとの衝突を減ら すことを目的とした特別敏感海域(PSSA) の導入もその一環です。 カリフォルニア州の水域など一部の地域 では、水中の騒音や大気汚染も衝突に関 係 があるとして、船舶の自主減速の利点 に対する理解が広まりつつあります。 自 主減速に参加している船会社はその 取り組みがもれなく評価され、 Blue Whales Blue SkiesのWebサイト 2 で 取り組みの詳細が公開されています。 一方、世界海運評議会(WSC)は「WSC Whale Chart 3 」を作成しました。これは 現時点で公表されている多数の規制を1枚 の地図にまとめたものです。現在入手でき るのは2024年10月に公開された第2版で WSCは毎年の更新を予定しています。 航海計画を立てる際は、クジラとの衝突 防止規則が設けられている海域を素早く 把握できるこの地図をぜひ参考にしてくだ さい。 海洋生物との衝突防止に関する対策とし て、IMOは2024年11月、船舶による水中 放射雑音(URN)の低減に関する改正 ガイドライン 4 ( MEPC.1/Circ.906/Rev. 1)も 作成しました。このガイドラインは、URNが 海洋生物全般に与える悪影響を指摘した 上で、船主や造船技師、船級協会、港湾 当局などあらゆる関係者が行えるUR N 低減に役立つ対策を示しています。 新造船に関する対策が主ではありますが 航路指定方式を遵守する、プロペラの RPMを落とす、機械類の保守を適切に行う など、既存船が行える対策も記されて います。 クジラとの衝突リスクを低減するために、 以下のような対策を取り入れることを 推奨します。 • • 航海計画を立てる際は、クジラの 出現が予想される海域を航行するか 確認する。前述の「Whale Chart」の ほか 、水路誌や航路指定方式などの 情報も参考にすること。 航行を予定している時期にクジラが 多 く集まることが知られている海域は できる限り避ける。 • • クジラやその群れに意図的に近づく ようなことは絶対にしない。 減速が義務づけられている海域では 減速し、安全に問題がない限りは 自主 減速海域でも減速する。 •報告制度(米国北東海域を航行する 船舶を対象にした「USCG WHALESNORTH」制度など)が ある地域では、その制度に従う。 報告制度に参加することで、クジラの 出現場所に関する最新の情報を 入 手できるようになる。 •航行警報を常時確認する、 クジラ目
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pi_circular Britannia P&I ·2025-07-03

Risk Watch June 2025

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