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薬物やア ルコールによる事故 船員へのアドバイス 肝臓 の健 康 病 気 の予 防 機関室の火災 油の漏 洩や流 出 電動工具の安全な使 用 ガイドライン CREW WATCH 2023年8月号 CREW WATCH | 2023年8月号 今回のCREW WATCHでは最初に、船員による薬物や アルコール の乱用の 問題とその防止策をご紹介します。薬物や アルコール の乱用は、船内の規律の 乱れ、長期欠勤、生産性の低下などに つながるため、船主や 管理会社が摂取に 関するポリシーをきちん と立てることが非常に重要になってきます。 また、船員の 皆様にぜひ注意していただきたいのが、乗船中の 肝臓の 健康維持です。肝臓病にならないよう気を配ることが大 切ですが、そのためには、船主や 管理会社の働きが欠 かせませ ん。船員の健康を 促進し、必要なワクチン接種を行うなどして、乗 船中の 船員の 健康向上に努めてください。 船員にとって重大な危険である機関室の火災についても取り上 げます。油の漏洩や 流出が 原因による火災事故は後を絶ちませ ん。船体と船員を 守るには防止策を講じることが重要ですので、 今回はこれに関する有益なアドバイスを提供いたします。また、 携帯型の電動工具・機器の使用法を 守ることの大切さについても 取り上げます。 残念ながら、船内でこうした工具や機器を 使用する際は、決 めら れた使用法が守られないことが多く、重大な人身事故も発生して います。そこで、グラインダーなどの電動工具の取り扱いを誤 って 事故が 起きないよう、推奨事項をまとめました。 Jessie Dunn 編集者 本号の「Crew watCh」をどうぞお楽しみください。 有意義で、広く関心をお 持ちいた だける記事を掲載し、さらに充実させるべく努めてまいります。皆さまのご意見をぜひ お寄せください。britanniacommunications@tindallriley.com (翻訳)ブリタニヤ・ヨーロッパ日本支店 こちらは英文の日本語訳です。日本語訳と英文の 間に齟齬がある場合は英文の 内容を 優先くださるようお願い申し上げます。 薬物やアルコールの摂取が原因で起こる事故が後を絶ちません。 薬 物やアルコールの乱用はどの業界にとっても大きな問題で、それは 海運も 同様です。しかし海運業界の場合は、仕事の性質上、この問 題に特に悩まされやすいと言えます。多くの船員が長時間 働き、孤立感や大きなストレスを抱えているからです。こうした状況 はいずれも薬物やアルコールの乱用につながるおそれがあります。 薬物やアルコール が絡む事故 | 1 薬物やア ルコールを乱用す ると、判断力が低下して職務を安 全にきちんとこなすことができなくなり、事故やケガが起こ り、 最 悪の場合は死亡してしまうこともあります。また、船内の規 律の乱れや長期欠勤、生産性の低下などにもつながり、船員 や船舶 全体としてのパフォーマンスにも悪影響が生じます 。 合法薬物の悪用や、違法薬物や非処方薬の使用・所有は禁止され ていますが、飲酒は船によっては今でも認 められていることがありま す。国際海事機関(IMO)のSTCW1 条約では、船主や管理会社に対 して、薬物やアルコールの摂取に関するポリシーを書面できちんと定 めるよう求めています。アルコールを摂取すると船の安全に 大きなリ スクが 生じるとして、多くの船主が船内での飲酒を禁止する厳しいポ リシーを 設けています。しかし、多くの船員にとって、ビールやワイン を1杯飲みながらくつろぐ時間が船上生活を送る上で欠かせないこと も忘れてはなりません。そのため、飲酒に 関するポリシーを定める際 はバランスを取ることが重要です。飲酒を禁止することで船の安全 性は高まるかもしれません。しかしその一方 で、船員の心の健康に 悪影響を 及ぼす場合があり、そうなると、船の安全をあれこれ心配し ている間に、それよりもっと深刻な事態を招きかねないのです。 11978年の船員の訓練および資格証明ならびに当直の基準に関する国際条約第VIII章第1規則 2 | CREW WATCH | 2023年8月号 事故発生後の検査 社内で 事故調査を行う際、どのような場合に 事故後のアルコール・薬物検査を行うかを決 めておきましょう。事故発生時に、被害者や事 故関係者が薬や酒の影響を 受けていたかが 分かれば、事故の原因を 特定する大事な 証拠になるでしょう。ただし、検査は適切に 行 い、応急手当が必要な 場合はそちらを優先し てください。 まとめ 薬物や アルコールの乱用は 深刻な 問題で、 船員や 船舶の 安全のほか、環境にも大きな 影響を 及ぼすおそれがあります。海運業界 としてもこの点を認識し、さまざまな対策を 講じていますが、それでも事故はなくなりま せん。 この問題への対応を強化するには、船員に 対 して薬物やアルコールの乱用がいかに危険 であるか啓発する、教育や研修を 行う、薬物 やアルコールのない職場環境を作ろうという 雰囲気を醸成するなど、事故防止に一層注 力することが必要です。 中には、薬物やアル コールに 関するカウンセリングやリハビリプロ グラムを設けている船主もいます。こうしたプ ログラムでは、依存症から抜け出そうとして いる船員が匿名で 支援を 受けることができま す。もちろん、船員の心の健康を 確保すること も大切です。 船内での飲酒を禁止するのであれば、船員 が退屈したりストレスを抱えたりしないように、 船員同士の交流の 機会を 別に設けることが 欠かせません。交流の機会がないと、退屈を 紛らわそうと酒や薬物に 手を出してしまうかも しれないからです。 BRITANNIA P&I ONBOARD SAFETY DRUGS AND ALCOHOL MAY IMPAI R JUDGEMENT GUIDANCE ON DRUGS & ALCOHOL britanniapandi.com/topic/drugsandalcohol RESPECT YOUR COMPANY’S POLICY 船員へのアドバイス 船員として覚えておくべきことを以下にまとめました。 所属会社が定めた薬物・アルコールに関するポリシーを必ず 守りましょう。また、寄港先の国によっては、それよりさらに厳し い規則を設けているところもあるのでご注意ください。 薬物・アルコールに関するポリシーは上陸中も 適用される場合 があることを覚えておきましょう。上陸中に飲酒して酩酊する と、地元の人や当局と トラブルに発展しかねず、出港時間に間 に合わなくなるおそれが出てきます。 当直開始の4時間前を過ぎてからの飲酒はやめ、酒気を帯び た状態で業務にあたることは絶対にしないでください。 飲酒が 認められている場合でも、酒を購入する場合は必ず会 社の許可を 得ましょう。船内に 勝手に 酒を持ち込まないでくださ い。未申告の薬物や 酒があると、地元当局の検査の 際に大きな 問題になるおそれがあります。 飲酒が 認められている場合でも、酒を購入する場合は必ず会 社の許可を得ましょう。 同僚の 様子に 気を配りましょう。薬が効いた状態や酒気を 帯び ている船員がいたら、業務を 行わせてはなりません。そのような 状態で働かせると自分の命も危険にさらすことになります。 船員だけでなく、それ以外の 人でも業務中に 酩酊していると思 われる人がいた場合は、船長や当直航海士に報告しましょう。 心の健康増進のためにも、バランスの取れた健康的な生活を 送り、同僚と交流するように心がけましょう。 クラブでは、薬物やアルコールとの付 き合い方を知ってもらうために、船内 掲示用のポスターを作成しました。今 回のCrew watchに同封しましたが、 追加でご希望の方は、 britanniacommunications@tindallriley.c omまでご連絡ください。 | 3 肝臓の働き 肝臓は 人の体の中で最も大きい臓器で、有害物質を解毒・分解す る、食 べ物をエネルギーに変換する、ビタミンや脂肪、糖分、ミネラル を蓄える、胆汁を作るなど、重要な働きをいくつも担っています。 肝臓は人間の体に欠かせない臓器であり、重要な働きをいくつも担っていることから
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